ただいま弘前こどもコミュニティ・ぴーぷるでは、
あおもりNPOサポートセンターより
新しい公共担い手育成科の方々10名と青い森鉄道駅舎利用促進委員4名の方々をインターンとして受け入れています。
11月8日(月)は、
弘前駅に集合し、弘南鉄道弘南線を利用して沿線地域の視察にでかけました。
今回の目的は、
弘南線を利用しながら、沿線地域の活性化の可能性を探る視点をどのようにおくかなど
実際のまち歩きを通して学びます。
まずは、電車に乗り、新里駅へ向かいました。


新里駅は弘南鉄道創業以来からある大正時代の建物で、今も現役の木造駅舎です。
映画のロケや鉄道好きの方にも有名な駅舎のひとつにあげられています。
ここでは、
既存している木造り駅舎のよさを活かしたまま、地域の活性化に結び付けるにはどういうアプローチがあるかをディスカッションしていきます。
建物の利用は今も現役!重要なポイント地点を担っています。次に訪れたのは、
弘南鉄道の本社がある平賀駅。
ここでは、会社の方がお迎えしてくださり
イベント列車に使われる電車や冬に活躍するラッセル車、
また鉄道の運営や安全面について貴重なお話をしてくださいました。

弘南鉄道は、毎年けの汁列車など季節ごとにイベント列車を運行しています。
実は、その専用の車輌があることには正直驚きですW

冬に活躍するラッセル車が現役で今も活動しているのは弘南鉄道を含めて全国で5箇所だそうです。
古い物をいかに長く使うか・・・
この視点は鉄道のみならず地域づくりにも大きな意味をもちます。
また、冬を安全に走行する為に運転手の皆さんの努力など
普段利用する自分達が知ることのないお話を伺うことが出来ました。
電車の運行を維持するということが、
どんなに大変なことか改めて考える時間でした。
この電車が走る風景を次世代に伝えたいと思う気持ちがより強くなります。
午前中最後の到着地点は、終点黒石駅です。

なんと、去年高校生のみなさんと作ったポスターを発見!
こうして掲示されているのをみると嬉しくなります。
こういう場面も、地域に継続して関わるからこそ味わえる感動のひとつです。

黒石駅からは、歩いてこみせ通りの散策をしました。
古い建築物や風習が多くみられるこの通りを、歩いてみることもいい経験になります。

ここで休憩をとり、
午後は、立ち寄った鳴海醸造店様の酒蔵を見学しました。
丁寧な説明をいただき、その伝統を残しつつ、今のニーズに対応する重要性を知りました.黒石駅をあとにし、最後に立ち寄った駅舎は「柏木農業高校前駅」です。
3月と5月に市民力で駅舎の改装を実現させたこの駅は、
当時設置したごみ箱を活用し、ごみのないきれいな駅舎が保たれていました。


帰りの電車を待つ間、
駅舎の中で今日のことを振り返ります。
市民が駅舎を改装するなんて、すごいなという声がありました。
でも、地域課題がそこにあり、
どうにかしたいという思いとそれが共感を生み出せば、ひとつの大きな力になり、
そのひとつの行動が、また大きな課題を解決していく・・・そんな市民が主体的に携われる循環型地域もまた、
新しい公共のひとつだと思います。
インターンのみなさんと同じように勉強になった一日でした。
インターン期間はもう少しですが、
その間、もっと地域の事やいろんな分野についてディスカッションできればいいなと思います。
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