9月26日(日)
弘前市立観光館多目的ホールを会場に、
「豊かな遊び環境づくり人材育成講座」が開催されました。

平成22年度は、5月に第1回目が開催され、
7月の忍者修行大作戦を経て、
今回はその振り返りと来年度への士気を高めることを目的に実施されました。
講師は、
NPO法人あそび環境Museum アフタフ・バーバン理事長 北島尚志氏です。
この日の参加者は、
7月に行われた忍者修行大作戦にも参加しており、
今回の講座の中で振り返りをしながら、あらためて子どもと大人が共に関わり合いながらあそび環境を
創造することの大切さを学びます。
まずは、参加者全員が席から離れ、
心とからだを解きほぐすアクティビティを実践しました。
4人1チームになって新聞紙を使った遊び、「新聞紙相撲」
4人が四隅を片手でつかみ、相互にひっぱりながら、
一番面積が多い人が勝ちです。

意外と、熱くなるこのゲーム、最後はねばり相撲を展開!
今回、
「新聞紙で身体測定」ということをキーワードに、
引き続きグループで新聞紙を使った身体測定の遊びを考えました。
身体測定というと、
ボール投げや走り幅跳びなどの身体能力を図るのですが、
新聞紙を使って、どんな測定方法にしようかみんなで話し合います。

3チームで、発表。

大きく広げた新聞紙にうつぶせになり、下の新聞紙をとられないように全身に力を入れる測定遊び。
少し油断すると、新聞紙が取られるので、体の隅々まで神経を集中…!
新聞紙1枚を7回半分に切り、頭上に投げてどのくらいたくさんの新聞紙をキャッチできるか。

動体視力と瞬発力…!?

予め、大きな穴をあけた新聞紙を上からふわふわと落下。その穴の中に、腕や足や頭を通せるか。各部位ごとに点数を決めて遊びます。
新聞紙で身体測定の遊び考案を経て、
遊びの感覚を取り戻し、振り返りです。
関わるために必要なことは何かをそれぞれの意見を発表していきます。

振り返りのなかで、
北島氏は、自身が最近参加された講演会の中でのエピソードのひとつとして、
次のお話をされていました。
20世紀は機械の時代
21世紀は生命の時代
便利さだけを求め続けた20世紀、
確かに便利になり、
大量生産が可能になり、
早く結果が出せて思い通りになる。これが機械である。
逆に生命は、
時間がかかり、手間がかかり、
大量生産はできずに
答えはなく、思い通りにならない。
しかし、思い通りにならないことから「思いがけない」出来事に出会う。
その育むことのプロセスが大事。遊びや関わり合いの中にも、
同じことを早く正確にできることが良しではなく、
プロセスの中で、思いがけないことに出会いながら響き・関わりあえる環境が
大事であることに気付いたひとときでした。
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