2月9日(土)弘前市総合学習センターにて
アクティビティ インストラクター資格認定セミナーが、開催されました。
全国各地で開催されているセミナーですが、青森県での開催は今回が初めてです。
介護関連の職種に携わっていらっしゃる方をはじめ、看護師、学生さん、ご家族の介護をされている方など、
30名の方が受講してくださいました。

講師を務めてくださったのは、
多田千尋(ただ ちひろ)先生。
高齢者アクティビティ開発センター代表、芸術教育研究所所長、東京おもちゃ美術館館長、早稲田大学講師、
お茶の水女子大学講師、日本福祉文化学会理事。
幼児教育から高齢者事業まで、幅広く活躍されている先生です。
アクティビティ・ケアの基礎理論や、全国、海外の施設でのアクティビティ・ケアの実例を、大変わかりやすく
説明してくださいました。


講義を聴いた後は第一弾の交流タイム。
受講生が決められたテーマについて、隣の人と交流していきます。
どんどんパートナーを変えて、多田先生の出すテーマに沿ったお話をします。





この交流タイムは、多田先生が推奨する“あいさつプラス15秒”の練習です。
“あいさつプラス15秒”の立ち話が、周りの方と円滑なコミュニケーションをとる秘訣だそう。
私たちの生活にも、取り入れられそうですね(^.^)
続いて、
アクティビティツールの制作。
牛乳パックと割りばしという、身近にある材料で作ります。
何ができるか明かされないまま、みなさん作業しています。


完成したのは、牛乳パックの中に割りばしを入れたおみくじ風の
アクティビティツール。
1人がおみくじをひき、割りばしに書かれたテーマに沿って、お話をします。
先ほどの交流に、
アクティビティツールが加わったことで、一段と交流しやすくなったようです。



牛乳パックに巻いた紙によっても、だいぶ変化が楽しめますね。


お昼休憩をはさんで、午後の部開始。
知らない人同士でグループを作り、自己紹介をしていきます。
午前中、培ったコミュニケーションスキルが成果を示し、だいぶ打ち解けている雰囲気です。


続いて、高齢者にも遊べる、
アクティビティ・トイで遊び、得点を競います。
手と脳には深いつながりがあり、考えながら手を使うことは“脳の活性化”につながります。
また、遊びを通してワクワク・ドキドキすることは、生きがいある人生を送るための大切な“心の栄養”となるそうです。
普段、馴染みのあるおもちゃに、そんな役割もあったとは驚きです(゜o゜)
こちらは、ゴムの木の廃材で作ったおもちゃ
サボテンバランス大きく丸いので、軽度の麻痺がある人にも握りやすく、腕の筋力維持も促します。
今日は特別なルールが加わり、小さいパーツから順に挿していく、上級者編。

見事、引き分けだったお二人。美しいオブジェの完成!

こちらは、コマを回して、はじかれた玉の場所で得点が決まる、
チロリアンルーレット。
小さいものをつまんでひねるという、日常的に重要な指の動きの練習にもなります。
まずは、こまを回す練習から。


子どもてんとうむしに、親てんとうむしをかぶせて振って遊ぶ
てんとうむしじゃんけん。
なんと、このお二人、8回連続で“あいこ”がでました。
初対面にもかかわらず、気が合ってしまったようです(^_-)

カエルの背中を指ではじいてジャンプさせる
カエルさんジャンプ。
バケツに入る個数で競います。
はじき方や角度によって、簡単だったり、難しかったり。


そして、今回高得点を獲得し、個人優勝された方はこの方。
チロリアンルーレットで、最高点の100点枠に2つ入ったのが、勝因だったようです。
「今日参加して良かったです」
ありがとうございますm(__)m

最後にレポートを記入し、認定証を授与されて終了です。
多田先生から、受講生ひとりひとりに、励ましのメッセージをいただきました。


受講生の中には、福島から参加して下さった方も。
前日の悪天候に負けず、遠いところからありがとうございましたm(__)m


今回、30名の
アクティビティ インストラクターが誕生しました。
セミナーは終始、笑いや頷きが絶えない、和やかな雰囲気でした。
今日学んだことは、みなさんの仕事・生活で役立つことはもちろん、それぞれの“心の栄養”補給にも
なったのではないでしょうか?
受講生のみなさん、そして多田千尋先生、大変ありがとうございました。